写真にジオタグを付ける方法:確実に効く四つの手順

写真にジオタグを付けるとは、緯度と経度を画像ファイル自身のEXIFメタデータに書き込むことです。そうすれば座標は、キャプションやフォルダー名、表計算ファイルではなく、写真の内部に入ったまま移動します。写真にジオタグを付ける方法は、結局のところ4つの手順に集約されます。座標を調べ、EXIFを書き込めるソフトで写真を開き、位置情報を書き込み、読み戻して本当に入ったかを確認する、という流れです。
最後の手順こそ、ほとんどの人が省いてしまうところであり、後述する2つの失敗を捕まえてくれる工程でもあります。ファイルにまったく届かなかった位置情報と、届いてはいるものの地球の反対側を指してしまっている位置情報です。
4つの手順で写真にジオタグを付ける方法
- 写真を撮影した場所の緯度と経度を調べます。
- 位置情報を書き込めるエディターで写真を開きます。
- 地図上で地点を決め、それをファイルに書き込みます。
- ファイルを読み戻し、位置情報が入っていることを確認します。
手順1は地図での検索です。手順2で、すでにパソコンに入っているものの大半がふるい落とされます。スマートフォンのギャラリーもWindowsのファイルの詳細パネルも、位置情報を表示すること自体は問題なくできますが、どちらも新しい位置情報を書き込むことはできません。位置情報が作られるのは手順3です。地図上で地点を選び、座標をファイルに書き込むと、位置情報を抱えた写真のコピーが手元に戻ってきます。
ファイルに実際に書き込まれるもの
先ほどのスクリーンショットと同じ写真を、あとからメタデータビューアーで開いたものです。「ジオタグ付き」の中身は次のようになっています。
下から2行は、あなた自身が入力するときと同じ形の座標、つまり 40.7 と -73.9 です。その上の行は写真が実際にそれらを保存している形で、ここで2つの違いが効いてきます。
1つめは、小数が分解されることです。40.7 は 40, 42, 0 として記録されます。40度42分0秒という意味です。これは書式が変わるだけで、失われるものはありません。
問題を起こすのは2つめです。マイナス記号が消えています。保存された経度は正の値の 73, 54, 0 であり、-73.9 の「西」にあたる半分は、別の専用フィールドに収まっています。
GPSLatitudeとGPSLongitudeは赤道からの距離とグリニッジからの距離を保持します。値は常に正の数です。GPSLatitudeRefとGPSLongitudeRefはそれぞれ1文字だけを保持します。NかS、EかWです。あなたが赤道のどちら側、グリニッジのどちら側に立っていたかを示すものは、ファイル全体でこの2つしかありません。GPSAltitudeとGPSAltitudeRefも高さについて同じように働きます。高さは単なる正の数として保存されるため、その1つのフラグだけが屋上と地下室を分けていることになります。
写真が持ちうる位置情報フィールドは ExifToolのGPSリファレンス にすべて一覧されており、フィールドごとの詳しい解説は ジオタグが写真に書き込む内容 にあります。
座標が反対の半球に着地してしまう理由
同じ座標の組を写真に書き込み、1文字だけのあの2つのフィールドを省いて、読み戻してみてください。返ってくるのはこれです。
GPSLatitude : 40 deg 42' 0.00"
GPSLongitude : 73 deg 54' 0.00"
GPSPosition : 40 deg 42' 0.00", 73 deg 54' 0.00"
数値は正しく、N と W が単に欠けているだけです。経度が西のはずだったと記録するものは、写真の中にもう何も残っていません。それでもファイルは位置情報を示し、見た目もジオタグ付きのままなので、この間違いは地図にピンを置く確認以外のあらゆるチェックをすり抜けてしまいます。
正しい座標なのにピンが違う国に立つ、という現象にぶつかるのはこのためです。たいていは、符号付きの小数を地図からそのままコピーして、数値と方位に分けてくれないツールに貼り付けたところから始まります。
撮影時に入るか、あとから付けるか
位置情報サービスをオンにしたスマートフォンは、写真を保存する時点で位置情報を書き込みます。GPSを内蔵したカメラや、ロガーと連携したカメラも同じです。ほかに必要なものはなく、座標は最初の保存の時点から入っています。
それ以外はすべて2つめの経路になります。GPS受信機のないカメラ、位置情報をオフにして撮った1枚、メタデータを削除するサービスをすでに通過したファイル、古いプリントをスキャンした画像などです。いずれも位置情報が空の状態で手元に来るため、あとから書き込む必要があります。上の4つの手順が扱うのは、まさにこの場合です。
アップロードして残るもの
位置情報はファイルの内部にあるので、ファイルが無傷で運ばれる範囲までしか一緒に移動しません。写真メタデータの標準化団体であるIPTCは、2019年春に実施した一連の検証で、画像共有サービスとファイル共有サービス16件を調べました。そこで見えた傾向は次のとおりです。
| サービス | テストで判明したこと | あなたの位置情報にとっての意味 |
|---|---|---|
| Instagram、Twitter | メタデータをすべて削除 | 位置情報はアップロードで失われる |
| Pexels、Pixabay、Unsplash | ダウンロードしたファイルからは削除 | 写真をダウンロードした人に位置情報は渡らない |
| Flickr | ダウンロード時にカメラ情報を保持 | 位置情報は概ねファイルとともに戻る |
| Google Photos | ダウンロード時にカメラ情報を保持 | 位置情報は概ねファイルとともに戻る |
| Dropbox、OneDrive | 元ファイルをそのまま保持 | 入れたものがそのまま戻ってくる |
この検証は古く、IPTCはソーシャルメディアを対象としたより新しい回を公表していません。ですから今日そのままの採点表ではなく、問題の形を示すものとして読んでください。実務上の原則はどちらにしても変わりません。ジオタグ付きのオリジナルは自分が管理できる場所に保管し、他人のサーバーを通ったファイルがまだ位置情報を保っているとは決して思い込まないことです。この理屈は逆向きにも働きます。写真を公開の場に出すときで、位置情報が誰にも知られる必要のないものなら、送り出す前に 座標を取り除いて ください。
座標が本当にファイルに入っているかの確認
これが手順4で、10秒ほどで終わります。仕上がった写真をメタデータリーダーで開き、位置情報フィールドを見てください。
緯度と、その1文字の方位がどちらも入っていれば、位置情報は確かにファイルの中にあり、ファイルと一緒に移動します。その欄が空なら、編集アプリが画面でどう見せていようと、何も書き込まれていません。何もインストールせずに 写真の位置情報フィールドを読み戻す ことができます。
数値だけでなく、方位の文字も確認してください。隣に N も S もない緯度は、先ほど説明した失敗そのものであり、何かが地図に載せようとするまではまったく正しく見えます。ブラウザーではなくデスクトップで作業したい場合は、WindowsとMacの選択肢をこちらにまとめて あります。どれが位置情報を書き込めて、どれが表示しかできないのかも含めて説明しています。



