Google Business Profile 用写真のジオタグ設定方法

Google Business Profile 向けに写真へ geotag を付けるには、アップロードする前に GPS の座標を画像ファイルそのものへ書き込みます。Google の写真アップロード画面には位置の入力欄がありません。住所を打ち込める場所がどこにもないので、位置情報が運ばれる経路はファイルの中だけです。作業は写真1枚あたり1分ほどです。それで順位が上がるかどうかは別の話で、公開されているテストは上がらないと述べています。
このガイドはその両方、つまり手順と根拠を扱います。正直な結論だけが必要なら、順位の節まで読み飛ばしてください。
アップロードした写真を Google はどう扱うか
Google は受け付ける条件を公開しており、午後をまるごと費やす前に読んでおく価値があります。写真は JPG または PNG で、10 KB 以上 5 MB 以下、縦横とも最低 250 ピクセル、推奨は 720 かける 720 です。Google は Business Profile の写真ヘルプページで、写真は「ピントが合っていて十分に明るく、大幅な加工やフィルターの過度な使用がないものにしてください」とも求めています。
そのページを読んで、書かれていないことに注目してください。位置情報、GPS、EXIF、geotagging はどこにも出てきません。Google はファイル形式、ファイルサイズ、鮮明さを指定しているだけで、そのファイルが撮影場所について何を覚えているかについては一切触れていません。
何かを変える前に、手元の写真がすでに何を持っているかを確かめてください。位置情報サービスを有効にしたスマートフォンで撮った写真はたいてい座標をすでに持っています。メッセージアプリを経由した写真はたいてい持っていません。この話が自分に当てはまるかを判断する前に、写真がすでにどの位置を持っているかを確認できます。
Google Business Profile 向けに写真へ geotag を付ける手順
- 写真にすでに位置が入っていないか確認します。スマートフォンの写真には入っていることが多いからです。
- 写真に記録させたい正確な地点の座標を用意します。
- その座標を、ファイルがプロフィールに近づく前にファイルへ書き込みます。
- 半球を表す文字を確認します。1文字違うだけで写真は地球の反対側へ移動します。
- 上記のファイルサイズの範囲内で、プロフィールからアップロードします。
手順2の実際。 地図アプリは小数のペアを渡してきますが、ファイルはその形では保存しません。度、次に分、次に秒という形で保存します。Greenwich の Royal Observatory を例にとると、公表値は 51.477 N, 0.0147 W です。
整数部分の度はそのまま残り、51 です。残りの 0.477 に 60 を掛けると 28.62 になるので 28 分、さらに残った 0.62 に 60 を掛けるとおよそ 37 秒になります。ファイルには 51 度 28 分 37 秒が入ります。これは Wikipedia が同じ地点について公表している形とまったく同じなので、計算を照合できます。
つまずきやすいのは経度のほうです。0.0147 に 60 を掛けると 0.88 なので 0 分、0.88 に 60 を掛けるとおよそ 53 秒となり、0 度 0 分 53 秒になります。
マイナス記号は消えています。失われたわけではありません。数値の隣に保存される別の文字 W に置き換わったのです。geotag がときどき違う大陸に落ちるのはこのためで、数値は残ったのに文字が残らなかったのです。
手順3の実際。 座標が手に入ったら、それをファイルへ入れる必要があります。写真を開き、地図上で地点を選び、座標をファイルに書き込みます。同じ画面には説明、作成者、クレジット、著作権の欄もあり、これらが重要な理由は後で説明します。
写真の中にある位置のフィールドを、平易な言葉で
geotag は単一の値ではありません。小さなフィールドの集まりであり、それぞれが何をしているかを知っていることが、先ほどの失敗を防ぎます。以下は、写真を読み取るあらゆるツール、当社のツールを含めて表示される名前です。
| 設定する内容 | 書き込まれるフィールド | あなたにとっての意味 |
|---|---|---|
| 地図上のピン | GPSLatitude, GPSLongitude |
位置そのもの。地図からコピーした小数のペアではなく、度、分、秒として保持されます。 |
| 赤道と本初子午線のどちら側か | GPSLatitudeRef, GPSLongitudeRef |
それぞれ1文字ずつ、N、S、E、W のいずれか。経度はマイナス記号なしで保存されるため、London の店舗が Kazakhstan に行かずに済むのはこの1文字のおかげです。 |
| 海抜の高さ | GPSAltitude, GPSAltitudeRef |
高さは単なる正の数として保存されるので、上か下かを示す別のフラグだけが、屋上テラスと地下のバーを区別してくれます。 |
| カメラが向いていた方向 | GPSImgDirection |
自分が立っていた場所ではなく、レンズが向いていた方向。店の外観を撮った写真と、店内から撮った写真の違いです。 |
| 位置を取得した日時 | GPSDateStamp, GPSTimeStamp |
測位が記録された日付と時刻。これがあることで写真は、その場所にいたことを示す日付入りの記録になります。ここが本当に役立つ部分です。 |
これらの名前は ExifTool の GPS フィールド一覧に由来します。重要な5つだけでなく完全な一覧を見たいときはそこを参照してください。
これで地図の検索結果の順位は上がるのか
上がりません。3者がテストを公開しており、正直な要約には多少の含みがあります。この話題のページの多くが誇張するか、まったく触れないかのどちらかになるのはそのためです。
3件のうち2件は何も見つけていません。あるローカル検索の代理店は2024年1月に5つのプロフィールで検証し、ローカルパックの順位に測定できる影響はなかったと報告しました。あるコンサルタントは翌月、1つのプロフィールで geotag 付きの投稿を18件行い、この手法はローカル順位に効果がないと結論づけました。
3件目のテストははるかに大規模でした。ある代理店は芝生管理の顧客27社を対象に、10週間ほかの検索施策をすべて停止しました。最初の5週間は位置情報を取り除いた写真を週2枚投稿して清潔な基準値を作り、次の5週間は同じやり方で、近隣2つの町を指す座標を付けて投稿しました。
測定した項目は7つです。改善したのは1つ、タグを付けたまさにその町の中での「near me」検索でした。残る6つのうち4つは悪化し、その中には町名を含む検索、つまり行き先をすでに決めている客が打ち込む検索も含まれていました。公開されたレポートは、この代理店が顧客画像への geotag 付与をやめる決定をしたところで終わっています。
したがって公平な読み方は、geotagging が何もしないということではありません。唯一の狭い改善には、より大きな損失が付いてきたということ、そしてその改善を再現できた人がいないということです。Google の John Mueller は Reddit で、この質問に5語で答えていました。「No need to geotag images for SEO.」 根拠をより詳しく見たものは 写真の順位について根拠が示していることにあります。
Google が読んでいると述べている側のメタデータ
ここが役に立つ部分で、しかも誰かのテストではなく Google 自身から出ています。EXIF データはどれくらい重要かと直接問われ、Google Search の Gary Illyes は公開された Search Office Hours のセッションでこう答えました。「Google doesn't use EXIF data for anything at the moment. The only image data, or metadata, that we currently use is IPTC.」
この一文から2つのことが導かれます。GPS の座標はファイルの EXIF 側、つまり Google が使っていないと述べている側にあります。キャプション、作成者、クレジット、著作権の情報は IPTC 側、つまり Google が使っていると述べている側にあります。
写真のフィールドを埋める時間を使うつもりなら、埋めるべきはそちらです。順位が上がるからではなく、Google が読むと公言している唯一の画像メタデータであり、誰がその写真を作ったかを記録してくれるからです。
Google が座標を読み取ってから削除しているという関連した主張について。Google はそのどちらの側も文書化したことがありません。実務家が報告しているのは削除のほうで、プロフィールから写真をダウンロードし直すと位置情報は消えています。「先に読んでいる」という側については、それを報告している研究自身が推測だと述べています。
位置情報が本当に役に立つ場面
geotag はてこではなく記録です。「これはどこで、いつ撮られたのか」という問いに、ファイル名やフォルダでは決してできない形で答え、しかも誰も覚えていない何年も後にも答えてくれます。
その記録は、ごく普通の業務の場面で元が取れます。完成した仕事を撮影する施工業者は、その住所でその日に作業が行われた証拠を持ちます。報告書を提出する検査員も同じです。
掲載用の写真を400枚抱える不動産業者は、開かなくてもどの物件の写真かが分かります。3拠点を運営する事業者は、どの厨房の、あるいはどの椅子の写真かが分かります。
ですから、どこで撮られたかを知りたいから写真にタグを付ける、という理由で構いません。この理由はどんなアルゴリズム変更にも耐えますが、もう一方の理由はそうはいきません。位置が画像の中に物理的にどう保持されるかについては、位置が写真の中にどう保存されるかで別に扱っています。



