ジオタグとは?位置情報を持つ写真の裏側にあるタグ

印刷された市街地図に赤いピンを押し込む手。すぐそばにはすでに何本もの赤いピンが刺さっています

ジオタグとは、地理的な位置情報をファイルの内部に保存する仕組みのことです。写真の場合、その位置は画像そのもののメタデータ、つまりシャッタースピードやレンズ、撮影日時をすでに記録しているEXIFブロックに、GPSタグの集まりとして書き込まれます。座標はJPEGの中を一緒に移動するので、ジオタグ付きの写真はキャプションもフォルダ名もデータベースもなしに「これはどこで撮ったのか」という問いに答えられます。

ジオタグが写真に実際に書き込むもの

ほとんどの説明は「GPS情報を追加する」で止まります。しかしタグの名前は知っておく価値があります。メタデータを読めるツールで写真を開けば、一覧に並ぶのはまさにこれらだからです。どれが欠けているかに気づけるかどうかが、たいてい使える位置情報と使えない位置情報の分かれ目になります。

ジオタグ付きの写真が保存する内容と、それぞれが重要な理由
記録される内容タグ名なぜ気にすべきか
北または南にどれだけ離れているか GPSLatitude 地図上のピンの前半分です。
赤道のどちら側か GPSLatitudeRef 1文字だけ、NSです。上の数値は常に正の値なので、ロンドンと、赤道から同じ距離だけ南にある地点とを区別しているのはこの1文字だけです。
東または西にどれだけ離れているか GPSLongitude ピンのもう半分です。
グリニッジのどちら側か GPSLongitudeRef EWです。この1文字が失われると、写真は地球の反対側へ引っ越します。ジオタグがはっきりと間違った値になる、いちばんよくある原因です。
高さと、それが海面より上か下か GPSAltitudeGPSAltitudeRef 高さはただの正の数として保存されるので、屋上と地下室を分けているのはこの2つ目のフラグだけです。
カメラが向いていた方角 GPSImgDirection レンズが向いていた方向であって、撮影者が立っていた場所ではありません。店先撮った写真と、店内で撮った写真を区別するのがこれです。

覚えておく価値のある法則はこうです。座標は必ず正の数として保存され、方角は1文字の別タグが担う。この分離こそが壊れたジオタグのほとんどの原因であり、次の節の主題でもあります。完全な技術仕様が必要になったときは、ExifToolのGPSタグリファレンスにあります。

実際の座標を書き出してみる

ここでRefタグがその存在価値を示します。グリニッジの王立天文台にある本初子午線の標識を例にしましょう。どの地図アプリでも表示される十進表記では、おおよそ51.477928, -0.001545に位置しています。

あなたの写真はこの形では保存しません。数値を度、分、秒に分解します。海図でいまも使われている古い航海者の書式です。そしてマイナス記号は決して保持しません。緯度は次のように変換されます。

  • 51.477928° → 整数部の度: 51
  • 0.477928 × 60 = 28.67568 → 整数部の分: 28
  • 0.67568 × 60 = 40.54

したがってGPSLatitude51, 28, 40.54になり、GPSLatitudeRefNになります。経度は十進表記では負の値で、人が取りこぼすのはまさにこのマイナス記号です。

  • 0.001545 × 60 = 0.0927 → 整数部の分: 0
  • 0.0927 × 60 = 5.56

GPSLongitudeは正の値の0, 0, 5.56になり、グリニッジより西という情報はすべてGPSLongitudeRefが担います。そこにはWという1文字だけが入っています。この1バイトのタグを取り除くと、写真は東半球にいると主張し始めます。ジオタグが地球の反対側を指してしまう、いちばんよくある原因です。

EXIF viewer listing a photo's GPS group, showing latitude, longitude and their N/S and E/W reference letters
実際の写真から読み戻した、同じタグの一覧。

写真にジオタグが付く仕組み

方法は2つだけで、どちらが必要かは撮影した瞬間に位置が記録されたかどうかだけで決まります。

撮影時に付ける。 位置情報サービスを有効にしたスマートフォンは、ファイルを保存する時点でGPSタグを書き込みます。GPS内蔵のカメラや、スマートフォンあるいは別売のGPSロガーと連携させたカメラも同じです。ほかに必要なものはありません。座標は最初からファイルの中にあるからです。

あとから付ける。 位置情報がオフだった場合、カメラにGPSがない場合、あるいはどこかでタグが取り除かれた場合は、座標をあとから書き込めます。一眼レフで撮る人にとってはこれが普通のケースですし、メタデータを削除するプラットフォームをすでに通った写真もすべてこれに当たります。地図上で地点を選び、自分で座標を書き込みます。書き込まれるタグは上の表にあるものとまったく同じです。

GeotagImg editor map with a pin dropped on a chosen point and the coordinates shown beneath it
位置情報を持たなかった写真に、位置を設定する。

概念ではなく手順が知りたい場合は、写真にジオタグを付ける手順ガイドが最初から最後まで解説しています。

ジオタグはGoogle Business Profileに効果があるのか

これにはSEO業界が2022年から繰り返している答えではなく、率直な答えが必要です。

主張はこうです。ジオタグ付きの写真をGoogle Business Profileにアップロードすれば、あなたのビジネスがどこで営業しているかをGoogleに伝えられ、ローカル検索順位が上がる。2025年、これはきちんと検証されました。ある代理店が27社の芝生管理業者を対象に10週間の対照実験を行い、前半5週間は通常どおり投稿し、後半5週間は同じ頻度で座標を追加して投稿し、その結果を2025年3月に公表しました。7つの指標のうち改善したのは1つ、タグを付けた地域での「near me」検索だけでした。残りのうち4つは悪化しました。

つまり、ジオタグは順位を動かすレバーではなく、いまだにそう約束しているページは証拠を見ていません。ジオタグが本当に果たす役割は、もっと地味で、もっと長持ちします。画像がどこで作られたかを、検証できる形で記録し続けることです。現場を記録する施工業者、報告書を提出する検査員、物件写真を400枚抱える不動産業者にとっては、その記録こそが目的です。位置情報は証拠であって、順位のシグナルではありません。

アップロードを生き延びるもの

ジオタグはファイルの中に存在します。つまりファイルが無傷で運ばれる範囲までしか一緒に移動しません。多くのプラットフォームはアップロード時に位置情報を取り除きます。目に見える絵は残り、GPSブロックは残りません。

よくある説明は誤りで、正しておく価値があります。削除は圧縮の副作用ではありません。Google PhotosもFlickrもアップロードされたものを再圧縮しますが、メタデータはそのまま保持します。一方で、ほとんど手を加えないファイルからメタデータを捨てるサービスもあります。あなたの位置情報が残るかどうかは各プラットフォームが決めた方針であって、リサイズの技術的な帰結ではありません。だからこそ、写真がどれだけ圧縮されて見えるかから推測することはできません。確認するしかないのです。

スマートフォンから送り出したときに位置情報があったからといって、その写真がいまも位置情報を持っていると決めつけないでください。逆に、ダウンロードした写真が消去済みだと決めつけるのもやめましょう。確認には10秒ほどしかかかりません。

写真にジオタグがあるかを確認する方法

EXIFブロックを読めるツールで写真を開き、上の表にあるタグを探します。GPSLatitudeGPSLatitudeRefがあれば、その写真は撮影場所を知っています。GPSの欄が空なら知りません。フォルダ名をどう工夫してもそれは変わりません。当サイトのEXIFビューアで写真を開くと、どんな画像でも全タグの一覧を確認できます。

何が見つかったとしても、それは変更できます。欠けている位置情報は書き込めますし、公開したくない位置情報、たとえば自宅の写真に付いているものは取り除けます。同じタグを、逆向きに扱うだけです。

写真のジオタグとEXIFメタデータのツール

画像に位置情報メタデータが不足していませんか?

写真にGPSの緯度と経度、EXIFタグを埋め込むと、検索結果やGoogleマップのローカル検索での見つけやすさが向上します。

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DEVFINIX
執筆

DEVFINIX

Devfinixはフルサービスのデジタルエージェンシーです。カスタムのWeb開発とモバイル開発、ShopifyとWordPressでのサイト構築、テクニカルSEO、有料ソーシャル広告を手がけています。ここに掲載する記事はそのSEO業務から生まれたもので、監査やメタデータの作業から、実際のクライアントサイトで起きるローカル検索の問題までを扱います。

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